リーダーを目指す人必読! 新旧“カリスマ経営者”の思想と経営哲学
まずは、起業家(を目指す人)必読の二冊をご紹介。

一冊目は松下幸之助 述・松下政経塾 編『リーダーになる人に知っておいてほしいこと』(PHP研究所)。
故・松下幸之助といえば、松下電器産業(現・パナソニック)の創業者にして、政財界の指導者を養成するために私財を投じて私塾「松下政経塾」を創設した、戦後の日本を代表する実業家のひとり。本書はそんな氏が残した約百時間に及ぶ未公開テープをもとに、“経営の神様”が未来のリーダーたちに伝えたかった最低限心にとどめておくべきことについて、その要点をまとめた作品です。
「客観的に物事を見る。つまり、素直にものを見ることが大切」「知識は道具である。知識の奴隷になってはいけない」「まずはその日その日を充実させて生きていくことが大切である」など、成功の知恵として厳選された四十八項目を、政経塾の「塾訓」と「五誓」になぞらえて章立てした読みやすい構成が特長。
関西弁で語られるその言葉はどれも直接語りかけられているかのような親しみやすさがありながら、しかし同時に働くことや、戦略・戦術を超えた物事の本質の見極め方について、心の深い部分に突き刺さる多くの気づきを与えてくれます。

次におすすめするのは、柳井正 著『成功は一日で捨て去れ』(新潮社)です。
フリースやヒートテックなど次々と大ヒット商品を生み出し、いまや日本が世界に誇る巨大アパレルブランドとなったユニクロ。
その生みの親であるファーストリテイリング社長・柳井氏の、前著『一勝九敗』から約6年ぶりとなる本書は、フリース・ブームが巻き起こった1998年から現在に至るまでのユニクロの軌跡とともに、自らの思想や経営哲学を語った一冊です。
現代をサバイヴするためには「安定志向」という幻想を捨て去り、常に挑戦し続けることが不可欠だと説く柳井氏。
その行動や言葉のあまりのアグレッシブさに最初は圧倒されるかもしれませんが、読み進むにつれ、氏のひたむきさや心から仕事を楽しむ姿勢に、やがてあなたのモチベーションも大いに刺激されるはず!
人気女性漫画家・西原理恵子が綴る、嘘や綺麗事のない“本当のお金の話”
続いては、ビジネスマンに限らず、多くの人々にとって生きていく上でのひとつの指針となるであろう二冊をピックアップ!

『「脳にいいこと」だけをやりなさい』(三笠書房)は、女性カリスマ・コーチであるマーシー・シャイモフの全米ベストセラーを脳科学者・茂木健一郎が翻訳した、いうならば「人生を楽しくするためのマニュアルブック」です。
脳を活性化する7つの秘訣を紹介し、日常生活におけるそれぞれの実践方法を伝授。
「モテる男性の共通項」や「プラシーボ効果の活用術」など、簡単かつ目から鱗な“幸せになる方法”が満載です。

最後に紹介するのは、『ぼくんち』や『毎日かあさん』などの作品で知られる人気女性漫画家・西原理恵子の『この世でいちばん大事な「カネ」の話』(理論社)。
そのタイトルが示すとおり、「お金」を通じて自らの半生や人生哲学を語っています。
どん底の日々を送っていた幼少時代~ブレイク前夜の貧困時代、さらにはギャンブルによる借金生活やアジアへの旅で出会った貧しい子どもたちの姿を通じて学んだ、嘘や綺麗事をいっさい排したリアルなお金のアレコレ。
決して一般人には真似できないダイナミックすぎる数々の失敗談に大爆笑しつつ、自身の家族について綴った最終章では誰しもが滂沱の涙を流すことでしょう。
中学生以上の学生のために書かれた作品ですが、働く大人にも強く推薦したい名著です。
さて、今回のトラックバックのテーマは「あなたが選ぶ2009年のベスト1ブックを教えて!」です。コラムで紹介したようなビジネス本はもちろん、国内外の小説やエッセイなど、昨年読んだ本の中から皆さんのベスト1作品を教えてください。たくさんのトラックバックをお待ちしています!
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